原点回帰

今週の担当は関口です。

 

平成27年、十日町市に障がいのある方を対象としたスポーツサークル「十日町アクティブスポーツ」が誕生しました。

その年、新潟県障がい者スポーツ協会様からパラスポーツの普及として「ボッチャ」を紹介していただきました。リオオリンピック・パラリンピックの翌年、平成29年1月、ボッチャを広く深く理解するためにヨーロッパから日本にボッチャを導入した古賀稔啓さん(特別支援学校の先生)が理事長を務める日本ユニバーサルボッチャ連盟主催の大会に十日町アクティブスポーツのスタッフ2名と共に参加しました。

 

競技前に古賀先生からボッチャとの出会い、日本における生たちとの活動、パラリンピック出場、メダル獲得までの経緯等をお話しいただきました。そして最後に、「工夫をすればみんながボッチャを、ボッチャ以外のスポーツや活動を楽しむことができる」ことを教えていただきました。このことは、当クラブや十日町アクティブスポーツがパラスポーツやユニバーサルスポーツを実施する際の根幹になっています。

 

競技後、会場に来ていたリオパラリンピック団体銀メダルの杉村英孝選手(東京パラリンピック個人BC2クラス金メダル・団体銅メダル)と藤井友里子選手(東京パラリンピック団体銅メダル)に会うことができました。「多くの十日町の皆さんにボッチャを楽しんでもらうぞ!」と決めた日になりました。

 

競技結果は、4位。帰りの新幹線の中、3人で次年度への決意を固めました。(平成30年大会は3位入賞!!)

 

平成30年、新潟県の車いすバスケットボール活動の中心である松永哲一さんと一緒に市内の小学校・中学校で車いすバスケットボール体験教室を始めました。車いすバスケットボールは全日本選手権大会に健常者が参加でき、男女混合のチーム編成ができます。つまり、共生社会を実現させているスポーツなのです。令和2年からは学校での体験教室の他に市総体を会場に月1回の体験会を始め、毎月参加してくれる方が増えてきました。

 

 

車いすバスケットボールは、車いすの操作にも魅力があります。車いすに乗っていなければ体感できない感覚です。また、障がいの重い方、低年齢の子どもたち用にツインバスケットゴールもあり、多くの人が一緒に楽しめるのです。

 

令和4年度から「十日町アクティブスポーツ」が共生社会を実現させるサークルとして活動します。

サークルの中に車いすバスケットボールとボッチャのチームをつくります。

いろいろな対戦相手に対して仲間と戦略を考えて、ボールコントロールを楽しむ。車いすの特性をいかしながら多様なチームメンバーと共にゴールを決めることを楽しむ。

 

「楽しむ」ということを最大の目的に、2022年は「現役プレイヤー」としてボッチャと車いすバスケットボールに取り組みます!