キャンプ !・CAMP !・きゃんぷ !

今週の担当は関口です。様々な屋外での活動が始まりました。皆様はいかがお過ごしでしょうか。

 

私は小学生の頃、ボーイスカウトに所属をしていました。様々な活動体験をしましたが、思い出に残っているのはキャンプです。私が子どもの頃のテントはこんな感じでした。

 

川西地区の節黒城跡キャンプ場や現在の無印良品津南キャンプ場などでテントを張り、食事をつくったり、野外活動を楽しみました。

 

中学2年生の夏季訓練は野沢のキャンプ場に行きました。

夕食をつくっている最中に雨が降ってきて、飯盒でつくっていた炊き込みご飯が半生になってしまいました。消えてしまった火を再度つける時間もなく、そのまま食べて腹痛を起こしたことしか思い出に残っていません。

 

2009年の夏に県内の小・中学生と一緒にロシアのハバロフスクのサマーキャンプに参加したことがあります。ロシアの夏休みは6月~8月までの3ヶ月間です。その間に2~3週間のサマーキャンプが3回ほど運営されます。ロシアの教育制度は4-5-2制で、入学はほぼ日本と同じ6歳です。キャンプの参加者は1年生から9年生(日本の小学年生から中学3年生)が中心です。

それぞれのキャンプ場で子どもたちの興味関心を刺激したり、発見を促すようなプログラムが工夫されているようです。

 

私たちが訪れた「アキアンキャンプ場」の様子を紹介します。

建物は木造で、別棟の食堂もあります。洗面所、シャワー、トイレは屋外にあります。

 

朝、起きてグラウンドで体操したり、バレーボールのような球技をしたり、キャンプファイヤーもあります。

 

創造力を育てるプログラムとして「ファッションショー」がありました。

グループごとに衣装をつくり、ダンスの音楽を選び、振り付けを考えます。本番では、メイクをしたモデルたちがステージで作品を発表します。新潟県チームは「きもの」をテーマに発表をしました。このプログラムではプロの大人たちがそれぞれの活動をサポートします。自分たちの発表をつくりあげていく中で「本物」を体験していくのです。

全員参加のゲーム的プログラムがありました。ゲームは、イスの下の棒を早く取った者が勝ち、笑わない女神を笑わせたら勝ち、麻袋で相手をたたき、平均台から落としたら勝ちなど10種類以上あります。勝つとチケットがもらえ、お菓子と交換したり、ネイルや肩たたきのサービスが受けられます。たくさんの笑顔があふれるプログラムでした。

 

こういったプログラムをはじめ、キャンプを運営する中心はかつてこのキャンプに参加していた高校生や大学生たちです。一日の活動が終わると(午後10時過ぎ)次の日のプログラムの確認や準備をします。昼間とは別にグラウンドのベンチで楽しそうに集う若者の姿を見ました。

 

キャンプ体験の最終日、私たちが宿舎としていた建物からキャンプ場の入り口まで、キャンプ参加者とスタッフが全員で見送りをしてくれました。新潟県の子どもたちは全員が涙を流しています。キャンプ場の門を出るとき、「帰りたくない、まだ居たい」と数名の子どもが言いました。

言葉はほぼ通じない、テレビもエアコンもゲームもないキャンプ生活で感じ取ったとても大切なものが涙になったのだと思います。

 

私たちが訪れたキャンプ場には、「健康で、互いを認め、共に支え合い、それぞれの能力が発揮できる、活力ある活動」がありました。つまり、「共生社会」がありました。だから異年齢のたくさんの笑顔を見ることができたのです。

 

十日町にもどり、「あんなキャンプを十日町でやりたいなぁ」と思いました。

いつの日か笑顔と涙あふれる「ネージュ きゃんぷ」をみなさんと実現させたいなぁ!!